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解析制御データ

解析制御データ

個別のヘッダーの記述は新マニュアルに移行しました。 ここには概要とデータ定義例のみ記載しています。

解析制御データ概要

FrontISTRは、解析制御データファイルを入力して、下図に示す計算制御データ、ソルバー制御データおよびポスト処理(可視化)制御データを取得し、解析計算を実施する。

解析制御データ

解析制御データファイルの特徴は以下のとおりである。

  • 自由書式に基づくASCII形式のファイルである。
  • "!" で始まるヘッダーとそれに続くデータから構成されている。
  • ヘッダーの記述の順番は基本的に自由である。
  • データの区切り記号には "," を使用する。
  • ファイル内は大きく分けて3つのゾーンに分かれている。
  • ファイルの最後に "!END" を入力して終了とする。

解析制御データ例

########## 計算制御データ部分 ##########
### Control File for HEAT solver
!SOLUTION,TYPE=HEAT
!FIXTEMP
 XMIN, 0.0
 XMAX, 500.0

########## ソルバー制御データ部分 ##########
### Solver Control
!SOLVER,METHOD=CG,PRECOND=1,ITERLOG=NO,TIMELOG=NO
 100, 1
 1.0e-8,1.0,0.0

########## ポスト制御(可視化)データ部分 ##########
### Post Control
!WRITE,RESULT
!WRITE,VISUAL
!VISUAL, method=PSR
!surface_num = 1
!surface 1
!surface_style = 1
!display_method 1
!color_comp_name = TEMPERATURE
!color_subcomp = 1
!output_type = BMP
!x_resolution = 500
!y_resolution = 500
!num_of_lights = 1
!position_of_lights = -20.0, 5.8, 80.0
!viewpoint = -20.0 10.0 8.0
!up_direction = 0.0 0.0 1.0
!ambient_coef= 0.3
!diffuse_coef= 0.7
!specular_coef= 0.5
!color_mapping_style= 1
!!interval_mapping= -0.01, 0.02
!color_mapping_bar_on = 1
!scale_marking_on = 1
!num_of_scale = 5
!font_size = 1.5
!font_color = 1.0 1.0 1.0

入力規則

解析制御データは、ヘッダー行、データ行、コメント行から構成される。

ヘッダー行には必ず一つのヘッダーが含まれる。

ヘッダー
解析制御データ内で、データの意味とデータブロックを特定する。
行頭が "!" で始まる場合、ヘッダーであるとみなされる。
ヘッダー行
ヘッダーとそれに伴うパラメータを記述する。
ヘッダー行はヘッダーで始まっていなければならない。パラメータが必要な場合は、"," を用いてその後に続けなければならない。パラメータが値をとる場合は、パラメータの後に "=" が続き、その後に値を記述する。
ヘッダー行を複数行にわたって記述することはできない。
データ行
ヘッダー行の次の行から開始され、必要なデータを記述する。
データ行は複数行にわたる可能性があるが、それは各ヘッダーで定義されるデータ記述の規則により決定される。
データ行は必要ない場合もある。
区切り文字
データの区切り文字にはカンマ "," を用いる。
空白の扱い
空白は無視される。
名前
名前に使用可能な文字は、アンダースコア "_"、ハイフン "-"、英数字 "a-z A-Z 0-9" であるが、最初の一文字は "_" または英字 "a-z A-Z" で始まっていなければならない。大文字小文字の区別はなく、内部的にはすべて大文字として扱われる。
また、名前の最大長は63文字である。
ファイル名
ファイル名に使用可能な文字は、アンダースコア "_"、ハイフン "-"、ピリオド "."、スラッシュ "/"、英数字 "a-z A-Z 0-9" である。
ファイル名は、特に記述がない限りパスを含んでもよい。相対パス、絶対パスのいずれも指定可能である。
また、ファイル名の最大長は1023文字である。
浮動小数点データ
指数はあってもなくてもよい。指数の前には、"E" または "e" の記号をつけなければならない。
"E" または "e" どちらを使用してもかまわない。
コメント行
行頭が "!!" または"#" で始まる行はコメント行とみなされ、無視される。
コメント行はファイル中の任意の位置に挿入でき、その数に制限はない。
!END
メッシュデータの終端
このヘッダーが表れると、メッシュデータの読み込みを終了する。

解析制御データ

計算制御データのヘッダー一覧

FrontISTRでは、計算制御データに使用できる境界条件として以下のものがあげられる。

  • 分布荷重条件 (物体力, 圧力荷重, 重力, 遠心力)
  • 集中荷重条件
  • 熱荷重
  • 単点拘束条件 (SPC条件)
  • ばね境界条件
  • 接触
  • 集中熱流束
  • 分布熱流束
  • 対流熱伝達境界
  • 輻射熱伝達境界
  • 規定温度境界

上記境界条件の定義方法は、メッシュデータ同様に "!" ヘッダーの形式で定義する。

以下、表 7.3.1に全解析に共通な制御データのヘッダー一覧を示し、表 7.3.2から解析種別別のヘッダー一覧を示す。

表 7.3.1 全解析に共通な制御データ

ヘッダー 意味 備考 説明番号
!VERSION ソルバーバージョン番号 1-1
!SOLUTION 解析の種別の指定 必須 1-2
!WRITE,VISUAL 可視化データ出力の指定 1-3
!WRITE,RESULT 解析結果データ出力の指定 1-4
!WRITE,LOG 結果出力の指定 1-5
!OUPUT_VIS 可視化データ出力制御   1-6
!OUTPUT_RES 解析結果データ出力制御   1-7
!RESTART リスタートの制御 1-8
!ECHO エコー出力 1-9
!ORIENTATION 局所座標系の定義 1-10
!SECTION セクションの局所座標系の定義 1-11
!END 制御データの指定の終了 1-12
!OUTPUT_SSTYPE 結果出力の応力ひずみ測度の指定 1-13
!INITIAL_CONDITION 初期条件の指定 1-14

表 7.3.2 静解析用制御データ

ヘッダー 意味 備考 説明番号
!STATIC 静解析の制御   2-1
!MATERIAL 材料名 2-2
!ELASTIC 弾性材料物性 2-2-1
!PLASTIC 塑性材料物性 2-2-2
!HYPERELASTIC 超弾性材料物性 2-2-3
!VISCOELASTIC 粘弾性材料物性 2-2-4
!CREEP クリープ材料物性 2-2-5
!DENSITY 質量密度 2-2-6
!EXPANSION_COEFF 線膨張係数 2-2-7
!TRS 粘弾性温度依存性 2-2-8
!FLUID 流体物性 2-2-9
!USER_MATERIAL ユーザー定義材料 2-2-10
!BOUNDARY 変位境界条件 2-3
!SPRING ばね境界条件 2-3-1
!CLOAD 集中荷重 2-4
!DLOAD 分布荷重 2-5
!ULOAD ユーザー定義外部荷重 2-6
!CONTACT_ALGO 接触解析アルゴリズム 2-7
!CONTACT 接触 2-8
!TEMPERATURE 熱応力解析における節点温度 2-9
!REFTEMP 熱応力解析における参照温度 2-10
!STEP 解析ステップ制御   2-11
!AUTOINC_PARAM 自動増分制御   2-12
!TIME_POINTS 計算及び出力時刻の指定   2-13
!CONTACT_PARAM 接触判定制御   2-14

表 7.3.3 固有値解析用制御データ

ヘッダー 意味 備考 説明番号
!EIGEN 固有値解析の制御 固有値解析で必須 3-1

表 7.3.4 熱伝導解析用制御データ

ヘッダー 意味 備考 説明番号
!HEAT 熱伝導解析の制御 熱伝導解析で必須 4-1
!FIXTEMP 節点温度 4-2
!CFLUX 節点に与える集中熱流束 4-3
!DFLUX 要素面に与える分布熱流束/内部発熱 4-4
!SFLUX 面グループによる分布熱流束 4-5
!FILM 境界面に与える熱伝達係数 4-6
!SFILM 面グループによる熱伝達係数 4-7
!RADIATE 境界面に与える輻射係数 4-8
!SRADIATE 面グループによる輻射係数 4-9
!WELD_LINE 溶接線 4-10

表 7.3.5 動解析用制御データ

ヘッダー 意味 備考 説明番号
!DYNAMIC 動解析の制御 動解析で必須 5-1
!VELOCITY 速度境界条件 5-2
!ACCELERATION 加速度境界条件 5-3
!COUPLE 連成面定義 連成解析で必要 5-4
!EIGENREAD 固有値・固有モードの指定 周波数応答解析で必須 5-5
!FLOAD 周波数応答解析用集中荷重の定義 5-6

各ヘッダーには、パラメータとそれぞれのヘッダーに対応したデータの項目がある。

以下、上記各ヘッダーについて、解析種別別にデータ作成例とともに説明する。上記表の説明番号はデータ作成例の右端に示している番号である。

全解析に共通な制御データ

解析制御データ例
### Control File for FISTR
!VERSION                                        1-1
  5
!SOLUTION, TYPE=STATIC                          1-2
!WRITE, VISUAL                                  1-3
!WRITE, RESULT                                  1-4
!ECHO                                           1-9
!BOUNDARY                                       2-3
  FIX, 1, 3, 0.0
!CLOAD                                          2-4
  CL1, 3, -1.0
!END                                            1-12
ヘッダーの説明
1-1 !VERSION

ソルバーバージョンを示す。

1-2 !SOLUTION, TYPE=STATIC

TYPE=解析の種類

1-3 !WRITE, VISUAL

メモリ渡しビジュアライザーによる可視化データの出力

記載するだけでファイルを出力

1-4 !WRITE, RESULT

解析結果データの出力

記載するだけでファイルを出力

1-6 !ECHO

節点データ、要素データおよび材料データをログファイルに出力

記載するだけでファイルに出力

1-8 !END

制御データの終わりを示す

静解析制御データ

静解析制御データ例
### Control File for FISTR
!SOLUTION, TYPE=STATIC                          1-2
!WRITE, VISUAL                                  1-3
!WRITE, RESULT                                  1-4
!ECHO                                           1-9
!MATERIAL, NAME=M1                              2-2
!ELASTIC, TYPE=ISOTROPIC                        2-2-1
  210000.0, 0.3
!BOUNDARY                                       2-3
  FIX, 1, 3, 0.0
!SPRING 2-3-1
  200, 1, 0.03
!CLOAD 2-4
  CL1, 3, -1.0
!DLOAD 2-5
  1, P1, 1.0
!TEMPERATURE                                    2-9
  1, 10.0
!REFTEMP                                        2-10
!STEP, CONVERG=1.E-5, MAXITER=30                2-11
!END                                            1-12
ヘッダーの説明
  • 赤字は例に記載されている数値、
  • 表2行目の英字は変数名をあらわす。
2-1 !STATIC

静解析方法の設定

2-2 !MATERIAL

材料物性の定義

NAME=材料物性の名前

2-2-1 !ELASTIC, TYPE=ISOTROPIC

弾性物質の定義

TYPE=弾性タイプ

ヤング率 ポアソン比
YOUNG_MODULUS POISSON_RATIO
210000.0 0.3
2-3 !BOUNDARY

変位境界条件の定義

節点番号または節点グループ名 拘束自由度の開始番号 拘束自由度の終了番号 拘束値
NODE_ID DOF_idS DOF_idE Value
FIX, 1, 3, 0.0
2-3-1 !SPRING

ばね境界条件の定義

節点番号またはグループ名 拘束自由度 ばね定数
NODE_ID DOF_id Value
200, 1, 0.03
2-4 !CLOAD

集中荷重の定義

節点番号または節点グループ名 自由度番号 荷重値
NODE_ID DOF_id Value
CL1, 3, -1.0
2-5 !DLOAD

分布荷重の定義

要素番号または要素グループ名 荷重タイプ番号 荷重パラメータ
ELEMENT_ID LOAD_type param
1, P1, 1.0
2-9 !TEMPERATURE

熱応力解析に用いる節点温度の指定

節点番号または節点グループ名 温度
NODE_ID Temp_Value
1, 10
2-10 !REFTEMP

熱応力解析における参照温度の定義

2-11 !STEP

非線形静解析の制御 (線形解析の場合省略可)

収束値判定閾値
(デフォルト:1.0E-06)
サブステップ数
(AMPがある場合、AMPが優先)
最大反復計算回数 時間関数名
(AMPLITUDEで指定)
CONVERG SUBSTEPS MAXITER AMP
1.0E-05 10 30

固有値解析制御データ

固有値解析制御データ例
### Control File for FISTR
!SOLUTION, TYPE=EIGEN                           1-2
!WRITE, VISUAL                                  1-3
!WRITE, RESULT                                  1-4
!ECHO                                           1-9
!EIGEN                                          3-1
  3, 1.0E-8, 60
!BOUNDARY                                       2-3
  FIX, 1, 2, 0.0
!END                                            1-12
ヘッダーの説明
  • 赤字は例に記載されている数値
3-1 !EIGEN

固有値解析のパラメータ設定

固有値数 許容差 最大反復数
NSET tolerance LCZMAX
3, 1.0E-08, 60
2-3 !BOUNDARY (静解析におけるものと同一)

変位境界条件の定義

節点番号または節点グループ名 拘束自由度の開始番号 拘束自由度の終了番号 拘束値
NODE_ID DOF_idS DOF_idE Value
FIX, 1, 3, 0.0

熱伝導解析制御データ

熱伝導解析制御データ例
### Control File for FISTR
!SOLUTION, TYPE=HEAT                            1-2
!WRITE, VISUAL                                  1-3
!WRITE, RESULT                                  1-4
!ECHO                                           1-9
!HEAT                                           4-1
!FIXTEMP                                        4-2
  XMIN, 0.0
  XMAX, 500.0
!CFLUX                                          4-3
 ALL, 1.0E-3
!DFLUX                                          4-4
 ALL, S1, 1.0
!SFLUX                                          4-5
 SURF, 1.0
!FILM                                           4-6
  FSURF, F1, 1.0, 800
!SFILM                                          4-7
 SFSURF, 1.0, 800.0
!RADIATE                                        4-8
 RSURF, R1, 1.0E-9, 800.0
!SRADIATE                                       4-9
 RSURF, R1, 1.0E-9, 800.0
!END                                            1-12
ヘッダーの説明
  • 赤字は例に記載されている数値
4-1 !HEAT

計算に関する制御データの定義

!HEAT
  (データなし) --------------------------- 定常計算
!HEAT
  0.0 ------------------------------------ 定常計算
!HEAT
  10.0, 3600.0 --------------------------- 固定時間増分非定常計算
!HEAT
  10.0, 3600.0, 1.0 ---------------------- 自動時間増分非定常計算
!HEAT
  10.0, 3600.0, 1.0, 20.0 ---------------- 自動時間増分非定常計算
4-2 !FIXTEMP

節点グループ名または節点番号と固定温度

4-3 !CFLUX

節点にあたえる集中熱流束の定義

節点グループ名または節点番号 熱流束値
NODE_GRP_NAME Value
ALL, 1.0E-03
4-4 !DFLUX

要素の面にあたえる分布熱流束と内部発熱の定義

要素グループ名または要素番号 荷重タイプ番号 熱流束値
ELEMENT_GRP_NAME LOAD_type Value
ALL, S1, 1.0
# 荷重パラメータ
荷重タイプ番号 作用面 パラメータ
BF 要素全体 発熱量
S1 第1面 熱流束値
S2 第2面 熱流束値
S3 第3面 熱流束値
S4 第4面 熱流束値
S5 第5面 熱流束値
S6 第6面 熱流束値
S0 シェル面 熱流束値
4-5 !SFLUX

面グループによる分布熱流束の定義

面グループ名 熱流束値
SURFACE_GRP_NAME Value
SURF, 1.0
4-6 !FILM

境界面にあたえる熱伝達係数の定義

要素グループ名または要素番号 荷重タイプ番号 熱伝達係数 雰囲気温度
ELEMENT_GRP_NAME LOAD_type Value Sink
FSURF, F1, 1.0, 800.0
# 荷重パラメータ
荷重タイプ番号 作用面 パラメータ
F1 第1面 熱伝達係数と雰囲気温度
F2 第2面 熱伝達係数と雰囲気温度
F3 第3面 熱伝達係数と雰囲気温度
F4 第4面 熱伝達係数と雰囲気温度
F5 第5面 熱伝達係数と雰囲気温度
F6 第6面 熱伝達係数と雰囲気温度
F0 シェル面 熱伝達係数と雰囲気温度
4-7 !SFILM

面グループによる熱伝達係数の定義

面グループ名 熱伝達率 雰囲気温度
SURFACE_GRP_NAME Value Sink
SFSURF, 1.0, 800.0
4-8 !RADIATE

境界面にあたえる輻射係数の定義

要素グループ名または要素番号 荷重タイプ番号 輻射係数 雰囲気温度
ELEMENT_GRP_NAME LOAD_type Value Sink
RSURF, R1, 1.0E-09, 800.0
# 荷重パラメータ
荷重タイプ番号 作用面 パラメータ
R1 第1面 輻射係数と雰囲気温度
R2 第2面 輻射係数と雰囲気温度
R3 第3面 輻射係数と雰囲気温度
R4 第4面 輻射係数と雰囲気温度
R5 第5面 輻射係数と雰囲気温度
R6 第6面 輻射係数と雰囲気温度
R0 シェル面 輻射係数と雰囲気温度
4-9 !SRADIATE

面グループによる輻射係数の定義

面グループ名 輻射係数 雰囲気温度
SURFACE_GRP_NAME Value Sink
SRSURF, 1.0E-09, 800.0

動解析制御データ

動解析制御データ例
### Control File for FISTR
!SOLUTION, TYPE=DYNAMIC                         1-2
!DYNAMIC, TYPE=NONLINEAR                        5-1
  1 , 1
  0.0, 1.0, 500, 1.0000e-5
  0.5, 0.25
  1, 1, 0.0, 0.0
  100, 5, 1
  0, 0, 0, 0, 0, 0
!BOUNDARY, AMP=AMP1                             2-3
  FIX, 1, 3, 0.0
!CLOAD, AMP=AMP1                                2-4
  CL1, 3, -1.0
!COUPLE, TYPE=1                                 5-4
  SCOUPLE
!STEP, CONVERG=1.E-6, MAXITER=20                  2-11
!END                                            1-12
ヘッダーの説明

◆非線形動解析の制御(線形解析の場合省略可、陽解法の場合は不要) * 赤字は例に記載されている数値、 * 表2行目の英字は変数名をあらわす。

5-1 !DYNAMIC

線形動解析の制御を行う。

運動方程式の解法 解析の種類
idx_eqa idx_resp
11 1
解析開始時間 解析終了時間 全STEP数 時間増分
t_start t_end n_step t_delta
0.0 1.0 500 1.0000e-5
Newmark-i法のパラメータ Newmark-法のパラメータ
gamma beta
0.5 0.25
質量マトリックスの種類 減衰の種類 Rayleigh減衰のパラメータRm Rayleigh減衰のパラメータRk
idx_mas idx_dmp ray_m ray_k
1 1 0.0 0.0
結果出力間隔 モニタリング節点番号または節点グループ名 変位モニタリングの結果出力間隔
nout node_monit_1 nout_monit
100 55 1
出力制御変位 出力制御速度 出力制御加速度 出力制御反力 出力制御ひずみ 出力制御応力
iout_list(1) iout_list(2) iout_list(3) iout_list(4) iout_list(5) iout_list(6)
0 0 0 0 0 0
2-3 !BOUNDARY (静解析におけるものと同一)

変位境界条件の定義

節点番号または節点グループ名 拘束自由度の開始番号 拘束自由度の終了番号 拘束値
NODE_ID DOF_idS DOF_idE Value
FIX, 1, 3, 0.0
2-4 !CLOAD (静解析におけるものと同一)

集中荷重の定義

節点番号または節点グループ名 自由度番号 荷重値
NODE_ID DOF_id Value
CL1, 3, -1.0
5-4 !COUPLE, TYPE=1

連成面の定義

連成する面グループ名
COUPLING_SURFACE_ID
SCOUPLE
2-11 !STEP, CONVERG=1.E-10, ITMAX=20

非線形静解析の制御 (線形解析の場合省略可、陽解法の場合は不要)

収束値判定閾値
(デフォルト:1.0E-06)
サブステップ数
(AMPがある場合、AMPが優先)
最大反復計算回数
CONVERG SUBSTEPS ITMAX
1.0E-10 20

動解析(周波数応答解析)制御データ

動解析(周波数応答解析)制御データ例
!SOLUTION, TYPE=DYNAMIC                         1-2
!DYNAMIC                                        5-1
  11 , 2
  14000, 16000, 20, 15000.0
  0.0, 6.6e-5
  1, 1, 0.0, 7.2E-7
  10, 2, 1
  1, 1, 1, 1, 1, 1
!EIGENREAD                                      5-5
  eigen0.log
  1, 5
!FLOAD, LOAD CASE=2                             5-6
  _PickedSet5, 2, 1.0
!FLOAD, LOAD CASE=2
  _PickedSet6, 2, 1.0
ヘッダーの説明
  • 赤字は例に記載されている数値、
  • 表2行目の英字は変数名をあらわす。
5-1 !DYNAMIC

周波数応答解析の設定を行う。

ソルバー制御データ

運動方程式の解法 解析の種類
idx_eqa idx_resp
11 2
下限周波数 上限周波数 応答計算点数 変位を測定する周波数
f_start f_end n_freq f_disp
14000 16000 20 15000.0
実時間での開始時間 実時間での終了時間
t_start t_end
0.0 6.6e-5
質量マトリックスの種類 減衰の種類 Rayleigh減衰のパラメータRm Rayleigh減衰のパラメータRk
idx_mas idx_dmp ray_m ray_k
1 1 0.0 7.2E-7
時間空間でのサンプリング数 可視化データ出力指定
(1:モード空間, 2:物理空間)
周波数空間モニタリング節点ID
nout vistype nodeout
10 2 1
出力制御変位 出力制御速度 出力制御加速度 出力制御無視 出力制御無視 出力制御無視
iout_list(1) iout_list(2) iout_list(3) iout_list(4) iout_list(5) iout_list(6)
1 1 1 1 1 1
5-5 !EIGENREAD

周波数応答解析に用いる固有値・固有モードの指定

固有値解析のログファイル名
eigenlog_filename
eigen0.log
固有値解析に使用する指定モード始点 固有値解析に使用する指定モード終点
start_mode end_mode
1 5
5-6 !FLOAD

周波数応答解析用集中荷重の定義

節点番号または節点グループ名または面グループ名 自由度番号 荷重値
NODE_ID DOF_id Value
_PickedSet5 2 1.0

ソルバー制御データ

ソルバー制御データ例
### SOLVER CONTROL
!SOLVER, METHOD=CG, PRECOND=1, ITERLOG=YES, TIMELOG=YES        6-1
  10000, 1                                                     6-2
  1.0e-8, 1.0, 0.0                                             6-3
ヘッダーの説明
  • 赤字は例に記載されている数値
6-1 !SOLVER,
    METHOD=    解析方法
               (CG、BiCGSTAB、GMRES、GPBiCGなどがある)
    TIMELOG=   ソルバー計算時間出力の有無
    MPCMETHOD= 多点拘束処理の手法
               (1: ペナルティ法、2: MPC-CG法(非推奨) 、3: 陽的自由度消去法)
    DUMPTYPE=  行列ダンプ型式
    DUMPEXIT=  行列ダンプ直後にプログラムを終了するか

    以下のパラメータは解析方法で直接法を選択するとすべて無視される。
    PRECOND=   前処理の手法
    ITERLOG=   ソルバー収束履歴出力の有無
    SCALING=   行列の対角成分が1となるスケーリングの有無
    USEJAD=    ベクトル機向けオーダリングの有無
    ESTCOND=   条件数推定の頻度
               (指定された反復回数ごと、および、反復終了時に推定を実施。0の場合は推定なし。)
6-2
反復回数, 前処理の繰り返し数, クリロフ部分空間数 マルチカラーの色数 前処理セットアップ情報の再利用回数
NITER iterPREMAX NREST NCOLOR_IN RECYCLEPRE
10000 1
6-3
打ち切り誤差, 前処理行列計算時の対角成分の倍率, 未使用
RESID SIGMA_DIAG SIGMA
1.0e-8, 1.0, 0.0

ポスト処理(可視化)制御データ

以下にポスト処理(可視化)制御データの例とその内容を示す。

可視化制御データ例
  • 各説明番号(P1-0, P1-1等)はのちの詳細説明の番号とリンクしている。
  • P1-XX は共通データ、P2-XX はレンダリングのためのパラメータをあらわす。

なおレンダリングについては output_type=BMP のときのみ有効となる。

  • surface_style!surface_style=2(等値面)、!surface_style=3 (ユーザー指定曲面)の場合、別途設定が必要となる。その記載については共通データ後にまとめて記載する。
    (P3-XX は!surface_style=2における等値面での説明。
    P4-XX は!surface_style=3におけるユーザー指定曲面での説明。)

  • !!のように!が2つ記載されているものはコメント文と認識され解析に影響を及ぼさない。

### Post Control                              説明番号
!VISUAL, method=PSR                             P1-0
!surface_num = 1                                P1-1
!surface 1                                      P1-2
!surface_style = 1                              P1-3
!display_method = 1                             P1-4
!color_comp_name = STRESS                       P1-5
!colorsubcomp_name                              P1-6
!color_comp 7                                   P1-7
!!color_subcomp = 1                             P1-8
!iso_number                                     P1-9
!specified_color                                P1-10
!deform_display_on = 1                          P1-11
!deform_comp_name                               P1-12
!deform_comp                                    P1-13
!deform_scale = 9.9e-1                          P1-14
!initial_style = 1                              P1-15
!deform_style = 3                               P1-16
!initial_line_color                             P1-17
!deform_line_color                              P1-18
!output_type = BMP                              P1-19
!x_resolution = 500                             P2-1
!y_resolution = 500                             P2-2
!num_of_lights = 1                              P2-3
!position_of_lights = -20.0, 5.8, 80.0          P2-4
!viewpoint = -20.0 -10.0 5.0                    P2-5
!look_at_point                                  P2-6
!up_direction = 0.0 0.0 1.0                     P2-7
!ambient_coef= 0.3                              P2-8
!diffuse_coef= 0.7                              P2-9
!specular_coef= 0.5                             P2-10
!color_mapping_style= 1                         P2-11
!!interval_mapping_num                          P2-12
!interval_mapping= -0.01, 0.02                  P2-13
!rotate_style = 2                               P2-14
!rotate_num_of_frames                           P2-15
!color_mapping_bar_on = 1                       P2-16
!scale_marking_on = 1                           P2-17
!num_of_scale = 5                               P2-18
!font_size = 1.5                                P2-19
!font_color = 1.0 1.0 1.0                       P2-20
!background_color                               P2-21
!isoline_color                                  P2-22
!boundary_line_on                               P2-23
!color_system_type                              P2-24
!fixed_range_on = 1                             P2-25
!range_value = -1.E-2, 1.E-2                    P2-26
共通データ一覧 (P1-1からP1-19)
番号 キーワード 内容
P1-0 !VISUAL 可視化手法の指定
P1-1 surface_num 1つのサーフェスレンダリング内のサーフェス数
P1-2 surface サーフェスの内容の設定
P1-3 surface_style integer 表面タイプの指定 (省略値: 1)
1: 境界表面
2: 等値面
3: 方程式によるユーザー定義の曲面
P1-4 display_method integer 表示方法 (省略値: 1)
1: 色コードの表示
2: 境界線表示
3: 色コード及び境界線表示
4: 指定色一色の表示
5: 色分けにによる等値線表示
P1-5 color_comp_name character(100) 変数名とカラーマップとの対応 (省略値: 第一変数名)
P1-6 color_subcomp_name character(4) 変数がベクトルの時、表示するコンポーネントを指定する。(省略値: x)
norm: ベクトルのノルム
x: x成分
y: y 成分
z: z 成分
P1-7 color_comp integer 変数名に識別番号をつける (省略値: 0)
P1-8 color_subcomp integer 変数の自由度が1以上の時、表示される自由度番号を指定する。
0: ノルム
(省略値: 1)
P1-9 iso_number integer 等値線数を指定する。(省略値: 5)
P1-10 specified_color real display_method = 4の時のカラーを指定する
0.0 < specified_color < 1.0
P1-11 !deform_display_on integer 変形の有無を指定する。
1: on, 0: off (省略値: 0)
P1-12 !deform_comp_name character(100) 変形を指定する際の採用する属性を指定する。
(省略値: DISPLACEMENTという名の変数)
P1-13 !deform_ comp integer 変形を指定する際の変数の識別番号
(省略値: 0)
P1-14 !deform_scale real 変形を表示する際の変位スケールを指定する。
Default:自動
standard_scale = 0.1 * sqrt(x_range2 + y_range2 + z_range2) / max_deform
user_defined: real_scale = standard_scale * deform_scale
P1-15 !initial_style integer 変形表示のタイプを指定する(省略値: 1)
0: 無し
1: 実線メッシュ(指定がなければ青で表示)
2: グレー塗りつぶし
3: シェーディング(物理属性をカラー対応させる)
4: 点線メッシュ(指定がなければ青で表示)
P1-16 !deform_style integer 初期、変形後の形状表示スタイルを指定する(省略値: 4)
0: 無し
1: 実線メッシュ(指定がなければ青で表示)
2: グレー塗りつぶし
3: シェーディング(物理属性をカラー対応させる)
4: 点線メッシュ(指定がなければ青で表示)
P1-17 !initial_line_color real (3) 初期メッシュを表示する際のカラーを指定する。
これは実線、点線両者を含む。
(省略値: 青(0.0, 0.0, 1.0))
P1-18 !deform_line_color real (3) 変形メッシュを表示する際のカラーを指定する。
これは実線、点線両者を含む。
(黄色(1.0, 1.0, 0.0))
P1-19 output_type character(3) 出力ファイルの型を指定する。(省略値: AVS)
AVS: AVS用UCDデータ(物体表面上のみ)
BMP: イメージデータ(BMPフォーマット)
COMPLETE_AVS: AVS用UCDデータ
COMPLETE_REORDER_AVS: 節点・要素番号を並び替え
SEPARATE_COMPLETE_AVS: 分割領域ごと
COMPLETE_MICROAVS: 物理量スカラー出力
FSTR_FEMAP_NEUTRAL: FEMAP用ニュートラルファイル
レンダリングデータ一覧 (P2-1からP2-26)

(output_type = BMPの時のみ有効) 

キーワード 内容
P2-1 x_resolution integer 最終図の幅を指定する。 (省略値: 512)
P2-2 y_resolution integer 最終図の高さを指定する。 (省略値: 512)
P2-3 num_of_lights integer 照明の個数を指定する。 (省略値: 1)
P2-4 position_of_lights real(:) 照明の位置を座標で指定する。 (省略値: 正面真上)
指定方法
!position_of_lights= x, y, z, x, y, z,...
例) !position_of_lights=100.0, 200.0, 0.0
P2-5 viewpoint real(3) 視点の位置を座標で指定する。
(省略値: x = (xmin + xmax)/2.0
y = ymin + 1.5 *( ymax - ymin)
z = zmin + 1.5 *( zmax - zmin) )
P2-6 look_at_point real(3) 視線の位置を指定する。
(省略値: データの中心)
P2-7 up_direction real(3) Viewpoint, look_at_point and up_direction にてビューフレーム を定義する。 (省略値: 0.0, 0.0, 1.0)
P2-8 ambient_coef real 周囲の明るさを指定する。 (省略値: 0.3)
P2-9 diffuse_coef real 乱反射光の強さを係数にて指定する。(省略値: 0.7)
P2-10 specular_coef real 鏡面反射の強さを係数にて指定する。(省略値: 0.6)
P2-11 color_mapping_style integer カラーマップの方法を指定する。 (省略値: 1)
1: 完全線形マップ (全色をRGBに線形に写像する)
2: クリップ線形マップ (mincolorからmaxcolor)をRGBカラースペースに写像する。
3: 非線形カラーマップ (全領域を複数の区間に分割し、区間ごとには線形マップを行う)
4: 最適自動調整 (データの分布を統計処理してカラーマップを決定する)
P2-12 interval_mapping_num integer color_mapping_style = 3 の時の区間の数を指定する。
P2-13 interval_mapping real(:) color_mapping_style = 2 or 3 の時の区間位置とカラー番号を指定する。
color_mapping_style=2の場合
!interval_mapping=[minimum color], [maximum color]
If color_mapping_style=3の場合
!interval_mapping=[区間,対応するカラー値\],・・・指定回繰り返し
注意:1行内に記述すること。
P2-14 rotate_style integer アニメーションの回転軸を指定する。
1: x軸で回転する。
2: y軸で回転する。
3: z軸で回転する。
4: 特に視点を指定してアニメーションする。 (8フレーム)
P2-15 rotate_num_of_frames integer アニメーションのサイクルを指定する。
(rotate_style = 1, 2, 3) (省略値: 8)
P2-16 color_mapping_bar_on integer カラーマップバーの有無を指定する。
0: off 1: on 省略値: 0
P2-17 scale_marking_on integer カラーマップバーに値の表示の有無を指定する。
0: off 1: on 省略値: 0
P2-18 num_of_scale integer カラーバーのメモリの数を指定する。 (省略値: 3)
P2-19 font_size real カラーマップバーの値表示の際のフォントサイズを指定する。
範囲: 1.0-4.0 (省略値: 1.0)
P2-20 font_color real(3) カラーマップバーの値表示の際の表示色を指定する。
(省略値: 1.0, 1.0, 1.0 (白))
P2-21 background_color real(3) 背景色を指定する。 (省略値: 0.0, 0.0, 0.0 (黒))
P2-22 isoline_color real(3) 等値線の色を指定する。(省略値: その値と同じ色)
P2-23 boundary_line_on integer データの地域を表示の有無を指定する。
0: off 1: on 省略値: 0
P2-24 color_system_type integer カラーマップのスタイルを指定する(省略値: 1)
1: (青-赤)(昇順に)
2: レインボーマップ (赤から紫へ昇順に)
3: (黒-白)(昇順に).
P2-25 fixed_range_on integer カラーマップの方法を他のタイムステップに対して保持するか否かを指定する。
0: off 1: on (省略値: 0)
P2-26 range_value real(2) 区間を指定する。
surface_styleの設定値別データ一覧
(等値面 (surface_style=2) の場合)
キーワード 内容
P3-1 data_comp_name character(100) 等値面の属性に名前をつける。
P3-2 data_subcomp_name character(4) 変数がベクトルの時、表示するコンポーネントを指定する。 (省略値: x)
norm: ベクトルのノルム
x: x成分
y: y成分
z: z成分
P3-3 data_comp integer 変数名に識別番号をつける (省略値: 0)
P3-4 data_subcomp integer 変数の自由度が1以上の時、表示される自由度番号を指定する。
0: ノルム (省略値: 1)
P3-5 iso_value real 等値面の値を指定する。
(ユーザーの方程式指定による曲面(surface_sytle = 3)の場合)
キーワード 内容
P4-1 method integer 曲面の属性を指定する。(省略値: 5)
1: 球面
2: 楕円曲面
3: 双曲面
4: 方物面
5: 一般的な2次曲面
P4-2 point real(3) method = 1, 2, 3, or 4 の時の中心の座標を指定する。(省略値: 0.0, 0.0, 0.0)
P4-3 radius real method = 1 の時の半径を指定する。(省略値: 1.0)
P4-4 length real method = 2, 3, 又は4)の時の径の長さを指定する。
注意: 楕円曲面の場合一つの径の長さは1.0である。
P4-5 coef real method=5の時、2次曲面の係数を指定する。
coef[1]x2 + coef[2]y2 + coef[3]z2 + coef[4]xy + coef[5]xz + coef[6]yz + coef[7]x + coef[8]y + coef[9]z + coef[10]=0
例: coef=0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, -10.0
これはy=10.0 という平面を意味する。