Makefile.confでのインストール
Makefile.confでのインストール
以下の手順で、本ソフトウェアをインストールします。
Makefile.confの編集
${FSTRBUILDDIR}
にあるMakefile.conf.orgを、本ソフトウェアをインストールする計算機環境に合わせて編集し、Makefile.confを作成します。
定義できる変数は数多くありますが、ほとんどの変数については既定値をそのまま利用できます。
多くの環境では、下記の変数以外を変更する必要はないと思われます。
変数名 | 説明 |
---|---|
MPIDIR | MPIがインストールされているディレクトリ |
PREFIX | 本ソフトウェアの実行モジュールをインストールするディレクトリ |
METISDIR | METISがインストールされているディレクトリ |
REFINERDIR | REVOCAP_Refinerがインストールされているディレクトリ |
REVOCAPDIR | REVOCAP_Couplerがインストールされているディレクトリ |
MUMPSDIR | MUMPSがインストールされているディレクトリ |
CC | Cコンパイラー起動コマンド |
CPP | C++コンパイラー起動コマンド |
F90 | Fortran90コンパイラー起動コマンド |
すべての変数の詳細については、「付録1 Makefile.confの変数一覧」をご参照ください。 また、「付録2 Makefile.confの設定例」にMakefile.confの一例を記載します。
setup.shの実行
${FSTRBUILDDIR}
にて、シェルスクリプトsetup.shを以下のように実行し、
Makefileを作成します。
./setup.sh
並列計算用のライブラリを生成する場合などは、下記のオプションを指定してsetup.sh を実行して下さい。
setup.sh 実行時オプション
オプション | 意味 | 備考 |
---|---|---|
-g または --debug | デバック用ライブラリの生成 | |
-p または --parallel | 並列実行用ライブラリの生成 | |
--with-tools | パーティショナーなどのツール生成 | |
--with-refiner | REVOCAP_Refinerの組み込み | |
--with-revocap | REVOCAP_Couplerの組み込み | |
--with-metis | METISの使用 | |
--with-mkl | Intel MKLの使用 | |
--with-mumps | MUMPSの使用 | |
--with-lapack | Lapackルーチンの使用 | 条件数推定機能を利用する場合に必要 |
--with-ml | MLの使用 | |
--old-res-format | FrontISTRのresultファイルを旧フォーマットで出力 |
以下では、setup.sh 実行の例を示します。
並列処理用にコンパイルする場合
MPIがインストールされている並列実行環境で本ソフトウェアを使用する場合、以下のように-p または --parallelオプションを付けてsetup.shを起動します。
./setup.sh –p
パーティショナーなどのツールを生成する場合
パーティショナー(RCB)やビジュアライザーなどのプリ・ポスト処理用ツールが必要な場合、以下のように--with-toolsオプションを付けてsetup.shを実行すると、各種ツールが生成されます。
./setup.sh –p --with-tools
METISを使用する場合
METISがインストールされている環境では、さらに以下のように--with-metisオプションを付けてsetup.shを実行すると、パーティショナーにおいてMETISの使用が可能となります。
./setup.sh –p --with-tools --with-metis
makeの実行
${FSTRBUILDDIR}
にて、以下のようにmakeを実行します。
make 2 > & 1 | tee make.log
makeの実行には、計算機環境によっては数十分かかる場合があります。実行中にエラーが生じた場合は、Makefile.confの設定の見直し等を行なって下さい。
make installの実行
makeの実行が正常に終了した後、Makefile.confで指定したディレクトリに本ソフトウェアをインストールするために、 以下のようにmake installを実行します。
make install
Windows環境へのインストール
Windows環境では、以下のUNIXライク環境を用いることにより、上記の手順でインストールが可能です。
-
逐次処理版:MinGW, Cygwin
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並列処理版:MinGW + Microsoft MPI, Cygwin + OpenMPI